QYLDの光と影(タイトルは釣り)

architecture black and white challenge chance ETF
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みんな大好き「毎月配当&高利回り」。その中で燦然と輝きを放つ QYLD(グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF)。11%を超える配当金利回りで、毎月配当。「そんな美味いこと言って、なんか怪しいんじゃないの?」とか「リスクがよくわかんないんだけど」という感想を持っていました。

一方、高配当好きの私としては良いことづくめに聞こえるので、気になっていました。いったい、どういうETFなのかいまいちわからなかったので、この機会に調べてみました。

なお、本記事は特定銘柄の売買を推奨するものではなく、また、情報の閲覧及び使用は、閲覧者自身の責任でなされるものであり、当サイトの情報に基づいて被ったいかなる損害についても一切責任を負いません。

QYLD 概要

グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF

グローバルX社の説明を見てみると、以下のような説明があります。メリットは書かれているように思えます。一方、デメリットについてはよく説明されていないように思いましたので、調べてみました。

  • カバード・コールの売りで利益を生み出そうとする
  • ナスダック100指数の株式を購入し、対応する同一指数のコール・オプションを売却
  • 手数料及び経費控除前の価格及び利回りにおいて、CBOE NASDAQ-100®・バイライト・V2・インデックスに連動する投資成果を目指す
  • 高い潜在インカム – ボラティリティの高い時期に、より高い利回りを生み出してきた
  • 毎月分配
  • 効率的なオプション執行 – ナスダック100指数のコール・オプション売却により、時間と潜在的な費用を節約

QYLD 特徴

いろいろよくわからない言葉が出てきましたが、ざっくりとした特徴は、「値上がりの利益をある程度犠牲にして、分配金を支払う方に回している。」ということでしょうか。そのため、以下の様な特徴があると思います。

  • トータルとしてのパフォーマンスはNASDAQ100 にはかなわない
  • NASDAQ100下落時には、QYLDも下落する
  • NASDAQ100上昇時にも、QYLDはあまり上昇しない
  • コロナショック時にも比較的安定した分配金が支払われてきた

なので、以下のような特徴の人には向くのかもしれません。

  • 利確するのが苦手だが毎月分配金が欲しい
  • 株価自体の上昇は望んでない
  • 株価下落も受け入れられる
  • 全体的なパフォーマンスはNASDAQ100より劣っても構わない

なお、毎月分配金が支払われているため、毎回税金の支払いが確定してしまいますので、税務処理の観点からも、パフォーマンスはあまり良くないものと思います。

カバードコール?コールオプション?

「カバードコール」「コールオプション」 – 現物投資しかしてこなかったので、馴染みのない、よくわからない言葉がでてきましたので、調べてみました。

カバード・コール戦略

カバード・コールとは、保有株式を有効活用して投資収益の向上を図るための投資戦略で、既に機関投資家の間では一般的に行われている取引である。株式を保有しながら、その株式を対象とするコールオプションを売却する取引手法であり オプションの売却によるオプション料を得ることで配当以上の収益獲得を狙う取引手法のこと。

有価証券オプションの有効な使い方 – Wikipedia

なにやらよくわかりませんね😅

さらに以下の解説もありました。

カバード・コールのメリット

  • 株価が値上がりしなくても、配当+α(コールの売り代金)が得られる
  • 株価が権利行使価格に値上がりすれば、権利行使価格で売却できる
  • 株式を単純に保有している場合に比べて新たなリスクは発生せず、下落時の部分的なヘッジになっている

カバード・コールの手順

  • 手順1:カバード・コール戦略を実践したい銘柄を、保有している株・ETFから選ぶ。(銘柄の決定)
  • 手順2:手順1で決めた銘柄をいくらでなら売却してよいかを決める。(権利行使価格の決定)
  • 手順3:取引最終日を選ぶ。(限月の決定)
  • 手順4:選んだ銘柄、権利行使価格、限月のコールを売却する
  • 結果:取引最終日の株価終値が権利行使価格よりも高い場合、保有株を権利行使価格で売却できる。コールの売り代金が売却代金に加算されるため、より有利に株を売却できたことになる。 一方、取引最終日の株価終値が権利行使価格を下回った場合、保有株を売ることはできないが、コールの売り代金が利益として確定する。この場合、次限月以降のコールを売り、カバード・コールを継続できる。

つまり、「一定以上の値上がり益を放棄して、その分、オプション料を得る(もちろんそれは、値上がり益よりも少なくなるはず)ことにより、配当以上の収益を得ることを目指す」ということでしょうか。

なお、カバードコールについて解説しているサイトがありました。こちらの方が図解入りでわかりやすいと思いますので😂、以下にリンクを載せておきます。

QYLD 分配金支払い状況

2014/01 $0.25740 以降、$0.1~0.25/株の範囲で分配金が支払われてきました。直近1年では$0.18~0.23/株ほどでした。

QYLD 株価推移

QYLD Chart

株価としては、この1年ほどは上昇基調ですが、基本的には下落基調であり、あまり芳しくない動きに見えます。

また、コロナショック頃に大きく値を下げている(20%ほど)ので、NASDAQ100の下落時にはそれなりに下がると考えておいたほうが良さそうです。一方、NASDAQ100が上昇したとしても、同じ割合でQYLDが上昇することはなく、そのため、全体的に、下落基調となっていると見受けられます。

その他

なお、QYLDについて既に、解説しているサイトもあるので、そちらを見たほうがわかりやすいかもしれません😅

QYLD 海外ETFの紹介

ユルユルと、何事にも心穏やかに。

コメント

  1. 何も分かってへんやん より:

    他人のブログ記事パクってるだけやん。

    • くらげ より:

      「何も分かってない」はそのとおりかも知れません💦
      また、Wikipediaの記事はガッツリ利用させて頂いています。

      一方、色々なブログ記事を読ませていただいたので、
      内容が似通ったところがあるかも知れませんが、
      「ブログ記事パクってる」つもりはありませんでした。

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